コスパ至上主義の個人社会とは。

今回は夏休みなので「経済成長主義への訣別」新潮選書/佐伯啓思著の読書感想メモ。

◆経済成長至上主義の批判

本のタイトル通り、

当書では「経済成長至上主義(≒経済成長こそが幸福をもたらす,という思考)」に対するアンチテーゼを掲げ、

今後高齢化が進んでいく(ほぼ確実に縮小していくであろう)日本の社会について私たちはどう向き合えばいいのか?を一緒に考えましょ、という内容です。

“既に物的豊かさという意味においては、日本は相当高い水準に到達しており、経済成長を追求することで幸福(本当に大事だと思うもの)を手にする時代ではなくなったのではないか?“

 

◆家族論

ところで

本筋とは少々ズレますが「家族ってなんだろな?」って考えました。

高齢化が進み人口が着実に減少する日本社会は、益々個人主義化を強めています。さらにこの個人主義を増長させているのが、資本主義の合理主義(コスパ)である、と著者は指摘します。個人としてのコスパを究極に求めるなら「結婚して家族を営む」という選択肢は論外になりますもんね。

ここで言う「個人主義」って、「他者と交流しない個人」というよりかは、『「過去・未来」「個人としての一生」を切り離して生きる考え方』、といった方がより明確かもしれない。一生の中で子供を持たない個人は、個体の生命原理からすれば、ただ生きて死ぬだけ。次世代に何か残す必要はありません。

でも私たちが享受している非常に豊かな社会って、当然のことながら過去の人たちが築いた「よりよい未来」の上に成り立ってるんやなあと改めて思い至った次第です。

 

自分も一生のうちに、この社会に何が残したいっす。

 

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